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募集企業と求職者のミスマッチ

なぜ応募が少ないのか?

 

それは、企業と求職者の間でミスマッチが起きているからです。

 

近年の強力な売り手市場においては、求職者の動向を注視する必要があります。

 

時給を上げれば採用できる時代ではなくなりました。

 

採用活動において、企業が打っている対策が無効であるケースが多いことを認識する必要があります。

 

今回は求人募集において、最も多く見受けられるミスについて紹介したいと思います。

 

ポイントは、誰が求人募集を見るのか?ということです。

 

求人募集の通常フローは、求人会社に掲載依頼を行い、求人会社が企業からヒアリングした内容を元に求人原稿を制作します。そして、完成した求人原稿を企業がチェックしてから、掲載開始となります。

 

このフローの中で注意すべき点は、求人会社が制作した求人原稿に対して、修正を依頼する時です。

 

まず基本となるのは、求人会社は応募が上がるように原稿の文章を考えて制作します。

いわゆる求職者目線で魅力に見える内容を制作します。(適当に手抜きで制作する求人会社も存在するため採用担当者のレベルが低いと見抜けません)

 

その出来上がった原稿に修正を加える際に、共通するミスがあります。

 

それは、採用担当者目線で修正する場合です。

実際に求人原稿を見て応募するのは求職者であり、採用担当者が満足する求人原稿では、求職者には魅力に見えていないケースが多いということです。

 

大半の求人会社は、掲載する企業が修正して欲しいと言えば、「はい分かりました」と修正をします。(優秀な求人会社はストップをかけてアドバイスをします)

 

しかし、この修正が応募が上がらない原因であることがよく見られます。

 

それでは、具体的に事案を見てみましょう。

 

① 求人会社の制作内容

 

週1日~OK/週2.3.4.5日も希望選択OK!

 

② 上記に対する掲載企業の修正依頼

 

週5日レギュラー勤務歓迎!高収入GET!

 

この修正は致命的です。採用担当者からすれば、週5日働いてくれる方を採用したいから、修正依頼を出されがちです。

 

しかしながら、近年の求職者の動向を見ると、時間優先型の求職者が増えており、採用担当者が書きたい内容のまま出稿してしまうと、応募は上がりません。

 

実際に求人会社が制作したままで出稿した場合、修正した原稿よりも応募が増えます。

しかも、採用担当者が採用したい週5日勤務希望者の応募も増えます。

 

なぜこのような結果になるのか?

 

それは、求職者目線でみると以下のようになります。

 

「もしかして、週5日勤務できないと採用されないのかな?」

「最初は不安だから週3日~4日でやってみて、慣れたら週5日にしたいんだけどなぁ・・・。」

「勤務日数を選べる仕事は他にもあるあら、別の仕事を探してみよう。」

 

という具合に、2019年11月時点の求人募集の大半は、勤務日数や時間を求職者が選択できる募集で溢れています。すでに大半の企業が働き方を選べる募集原稿になっていることから、①で出せば応募が増えるというわけはなく、②で出せば応募が上がらないと考えてください。

 

今回の重要なポイントは、求人会社が制作した求人原稿には意図があるということです。何も考えずに修正を加えると、応募が下がってしまうことがあります。

修正を依頼する際には、なぜそのような表記をしているのか?確認をした上で修正するかを考えるようにしましょう。

 

まずは、求職者目線でデメリットに見える内容がないか把握した上で、デメリットに見えなくする工夫をしてみて下さい。

 

※ 求職者目線を追求するあまりに、実態と異なるウソを記載する悪質な企業もありますが、これは最悪なパターンです。実態と異なる記載はトラブルを生み、会社の信用を損ねることになりますので、記載内容には十分に注意して制作をして下さい。