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どちらが応募が上がる?

 今回は、WEB求人サイトに募集を出す際に、どちらが応募が上がるのか?について検証結果を紹介したいと思います。

 

① 時給1,000円/月20日勤務/実働8時間/交通費15,000円

② 時給1,100円/月20日勤務/実働8時間/交通費は時給に含む

 

上記2つの内容で同じ求人サイトに同時に募集を出した場合、どのような結果になるのか?

 

【①の結果】

 

● 求人原稿へのアクセス数が②より多かった。

● 1時間圏内の求職者の応募が多かった。

● ②より、応募数が若干多かった。

 

【②の結果】

 

● 求人原稿へのアクセス数が①より少なかった。

● 30分圏内の求職者の応募が多かった。

● ①より、応募数が若干少なかった。

 

さて、なぜこのような結果になったのかを分析してみました。

この結果は、WEB媒体の特徴であることが分かります。

 

具体的には、求人原稿へのアクセス数に大きな違いがあります。

理由は簡単です。

 

求職者がサイト内で仕事を探す行動をたどって見ると、トップ画面の検索機能で、

☑を入れてから、希望に合う仕事を絞っており、そこで大半の求職者が☑を入れているのが、「交通費あり」ということが分かりました。

 

紙媒体と異なり、WEB媒体では、求人募集を掲載しているにも関わらず、出し方次第では、求職者に閲覧さえされていない場合があるという落とし穴があります。

 

今回重要になるポイントは、求職者は全ての求人原稿に目を通すわけではなく、興味のある募集しか見ないということを理解した上で、できるだけ☑ボックスに該当する項目を設定した上で、まずは検索にヒットするように事前設定することが必須となります。

 

また、①と②の人件費を比較してみましょう。(社会保険等は除いて算出)

 

① (1,000円×8時間×20日)+交通費15,000円=175,000円

② 1,100円×8時間×20日=176,000円

 

計算すると、ほぼ同じコストになります。

 

応募が少ない場合に、普通は時給を上げようと考える方が多い傾向にありますが、このようにひと工夫するだけで、応募数が改善されるケースもあります。

 

求人で重要なことは、魅せ方です。

 

単に時給1,100円に交通費を支給すれば更に上がる可能性はありますが、この場合、人件費が上がってしまいます。一度上げた人件費を落とすのは至難の業です。

 

応募が少なくて時給UPを考えている企業は、時給UPは最終手段として考え、その前に、コストのかからない工夫を重ねて、WEB求人の特性を十分に理解することが、人事・採用担当者には求められます。

 

最後に、今回の①と②の検証結果については、求人を掲載する時期や、採用したいターゲット層によって、結果が逆になることもあるため、一概に①が良いということではありません。

 

応募が少なくて悩んでいる場合、求職者目線で考えることが大事です。

仮に若い人材を採用したいのであれば、既存の若いスタッフに求人原稿を見てもらい、どう見えるのかを聞いてみましょう。きっとヒントが出てくるはずです。