もはや採用しやすい時期はない?
もはや採用しやすい時期はない?
年間を通して、採用しやすい時期と採用しにくい時期があります。
直近の情勢からは、波が緩やかに変化しています。
理由は、大きく分類すると以下の2点です。
① 求職者の動向 (転職活動時期)
② 募集企業の数 (有効求人倍率の推移)
おそらく、企業の採用担当者は、長年の経験から、感覚的にその時期が分かると思います。
今回は、その長年の経験から感覚で判断することが、採用機会を逃すことにつながる場合があるということについて紹介したいと思います。
2013年以前においては、採用担当者の感覚で判断しても、大抵は問題ありませんでした。
しかし2014年頃から、徐々に売り手市場が加速しはじめ、その常識が覆されはじめました。
何が起きたのか?
まずは、スマホが普及するに連れて、企業の採用活動が徐々にネット募集にシフトしました。
そして求人各社は、これまでのフリーペーパーのサービスから、WEB媒体のサービスに転換を図りました。
この転換によって、1週間単位でフリーペーパーに出稿していたものが、2週単位や4週単位でWEB媒体に掲載する企業が増えました。
求人各社も、2019年時点では、1週・2週・4週・8週・12週・24週など、売り手市場の加速で人材不足が常態化した企業が増えたことに対応して、長期掲載ほど安くなるプランを推奨しています。
企業には、人員充足という言葉が減り、常に採用していかないと追いつかない状況が蔓延しています。
買い手市場の時代は、必要に応じて求人を出していましたが、今の売り手市場においては、求人を出し続けるしかない状況に変化しています。(求人を出さない選択肢がなくなっている)
前置きが長くなりましたが、大半の企業が年間の大半に求人を出している状況から、集まりやすい時期が減り、毎月採用が難しい流れになっています。
また、求職者の動向(転職活動時期)という面においては、さほど昔と変化がありませんが、募集企業側の採用活動が大きく変化したことで、もはや何月が良い悪いといった概念が崩壊しつつあります。(以前は1月の採用が難しいと言われていましたが、ここ数年で見ると、そうでもありません。)
感覚で判断することで採用機会を逃すことにもなり兼ねないことから、常に募集企業の動向変化に目を向ける必要があります。
重要になる点は、採用ターゲット(フリーター・学生・主婦など)の年間の動向に注視することです。そして、募集企業が少ない時期の見極めとなります。