パチンコ店の求人募集の変化
時代の流れと共に求人募集の内容も年々変化してきています。
今回は、パチンコ業界における採用事情について、いくつか紹介したいと思います。
★ 増えてきたこと
○ 勤務初日から通常時給 (研修時給の設定をしない)
※ 売り手市場時に応募を増やす対策として改訂するお店が増加。
※ 研修時給を設定すると応募が減り、結果的に求人費用が高くなることも。
※ 経験者は初日から通常時給のお店に応募する傾向が強い。
○ 身だしなみの緩和 (髪色/髪型/ネイル/ピアス)
※ 髪の色は13号程度まで許可しているお店が増加傾向。
※ 常識の範囲内で許可。
○ アルバイトへの交通費支給
※ WEBで探す人が多いため、求人を掲載しても交通費がないと検索にヒットしない。
※ 交通費支給にレ点を入れて検索する求職者が多い。紙媒体と違って掲載しても閲覧されないケースが増加。
○ アプリを利用した給与前払いシステムの導入
※ 従業員同士のお金の貸し借りや、不正防止の観点から導入。
※ コロナ禍における生活支援的要素を兼ねて、入社数ヶ月程度のみ前払い許可。
※ 求人応募数を上げる戦略で導入。
○ 各種福利厚生の導入
※ フリードリンク/Wi-Fi/空調設備/各種休暇/認可外保育園補助/インセンティブ
※ 福利厚生を重視する求職者が増加。
○ 面接時の履歴書不要
※ 入社時に提出 (従業者名簿作成用)
※ 履歴書の代わりにエントリーシートを来社時に記入してもらうケースが増加。
○ 面接をブッチする求職者
※ 複数の企業に同時に応募する傾向が強く、本命の応募以外をブッチする人が増加。
※ 電話応募と異なりWEB応募の方がブッチする罪悪感が薄い。
★ 減ってきたこと
○ 研修期間の時給設定
※ 例えば、通常時給1200円/研修時給1000円のように設定。
※ 入社から1ヶ月~3ヶ月程度の期間は通常時給よりも低い設定で募集。
○ 従業員用食堂
※ 無料または低額での食事の提供
○ 入寮希望者の採用
※ 寮を提供されるお店
○ 現物支給
※ タバコ/カップラーメン/お年玉などの従業員への様々な還元。
○ 採用年齢の範囲を限定
※ 30歳未満などに限定した採用 (直近では40代以上でも採用するお店が増加)
○ フリーペーパーでの求人募集
※ スマホの普及によりWEB応募の方が多いため
★ 変わらないこと
○ 募集時給があまり変化していない
※ 直近10年における時給の伸び幅が他職種よりも上昇度が低い。
※ 飲食店の時給ベースが上昇しており、パチンコ店の高収入という文言が効果を生まなくなっている。